通常、加齢とともに血圧はだんだん高くなり、血管の老化を早めます。血圧は、心臓から大動脈に血液を送り出す時に最も高くなり、戻ってくる時が最も低くなりますが、一般的に、最大血圧が140mmHg以上、もしくは最低血圧が90mmHg以上の場合は、高血圧と診断されます。さらに、最大血圧が130〜139mmHg、もしくは最低血圧が85〜89mmHgの場合は、高血圧予備軍とみなされています。
高血圧が引き起こす影響は実にさまざまな臓器に及び、特に心臓・脳・腎臓に大きなダメージを与えます。血圧が高いと血管の壁が厚くなり、動脈硬化という状態を引き起こします。もろくなった血管は破れやすくなり、脳の血管が破れた場合は脳出血、また、血管内に血栓ができてしまった場合は、脳梗塞・心筋梗塞などと、いずれも命にかかわる深刻な事態を招きます。
高血圧には遺伝的要素が非常に多く、両親が高血圧の場合は、約50%の確率で自分も高血圧になる可能性があります。また、塩分の取り過ぎ・ストレス・更年期における自律神経の乱れといった要素が加わると、さらに発症の危険性は高くなります。
高血圧で、まず気をつけたいのは食事です。動物性脂肪を控えめにし、濃い味付けを避け、塩分は減らし、できれば一日6グラム以内に抑えましょう。また、定期的に適度な運動をして汗をかくなど、普段からストレスの解消に努めましょう。
高脂血症とは、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が異常に多くなった状態で、血液もネバネバしています。この状態が長く続くと血管の内壁に脂質が沈着し、動脈の壁が厚く硬くなっていきます(動脈硬化)。遺伝的要素が大きく、自覚症状もほとんどありませんが、体質的に発症する場合と、肥満・過労・運動不足がきかっけとなって、発症する場合があります。
動脈硬化とは、血管の壁にコレステロールや中性脂肪などが沈着して厚くなり、血管の内腔(血液の通り道)が狭くなり、血液が流れにくくなることです。また、高血圧の影響で、血管壁が硬くなり弾力性が失われ、もろく壊れやすくなることや、女性ホルモンの減少も関係しています。放置しておくと、心臓では狭心症や心筋梗塞、脳では脳梗塞など、命にかかわる深刻な合併症の引きがねとなります。
普段から、血液をサラサラに保つには、コレステロールや中性脂肪の管理を行なうことが大切です。食事は、動物性脂肪の多い肉(魚は可)や乳製品などの食品を避け、アルコールや糖分の高そうなものは、なるべく控えるようにしましょう。逆に、食物繊維の多い野菜やきのこ、納豆・豆腐などの大豆製品、海藻などはしっかりとるようにしましょう。
また、毎日のウォーキングや定期的な運動などで、コレステロールを減らす努力も必要です。