更年期を迎える頃になると、親の世話に関する問題が現実味を帯びてきます。誰か独りがすべてを背負ってしまうと、心身ともに疲れ果ててしまう場合が多いので、家族や親戚兄弟にも協力をしてもらい、できるだけ介護の負担を分け合うことはとても大切です。
また、介護保険やヘルパーさんなど、外部のシステムを上手に利用するようにしましょう。
嫁姑あるいは嫁舅の関係から生じる問題には、いろいろなケースがみられ、一概にこうすればうまくいくといった解決法はないと思われますが、義父母との間に感覚的なズレがある場合は、できるだけ夫に協力してもらいながら、お互いの理解を深めるように努めましょう。
子供は遅かれ早かれ、いつかは独立するものですが、精神的な親離れが上手にできるよう、親としても上手に子離れをしたいものです。また、子供の独立後は、一人の社会人として対等に扱い、干渉ではなくアドバイスをしてあげるよう心がけましょう。
独り暮らしの人も、また家族と一緒に住んでいる人も、更年期には自分の健康に関して自信がなくなり、不安になるものです。そんな時に気心のしれた同性の友人の存在はとても心強く、頼りになります。病気以外にも何か問題が起きた時に相談ができるような友人との関係を、普段から大切に育みましょう。
更年期の変化をなかなか受けとめることができず、社会的評価を気にするのが男性更年期の特徴です。男性は女性ほど急激な変化は起こりませんが、中高年期に入り、疲れやすい・なんとなくふさぎこんでいる、あるいは精力の減退といった症状がみられる場合は、男性更年期なのだと暖かい気持ちで理解してあげましょう。
夫が定年を迎える頃には、子供も独立していることが多く、これから新たな夫婦二人の共同生活が始まるという時に、一番大切なことは、相手への理解を深めることです。
無理やり共通の趣味を持つよりも、それぞれがお互いの趣味や特技に関心を持ち、コミュニケーションをとるようにした方が、関係がスムーズにいくと言えましょう。
日本人男性は、欧米人にくらべ、妻への感謝を言葉や行動で表現するのが、あまり上手ではないと言われますが、言葉にしなくてもわかるだろうという思い込みは、いわゆる定年離婚を招きかねません。
普段から「いつもありがとう」「その髪型よく似合うよ」などと一言かけるだで、更年期以降のパートナーシップは全然違うものになります。
精神的に妻に依存しがちな夫の場合、更年期症状で苦しむ妻の様子に、おろおろしてしまうケースが多くみられます。更年期症状の治療には、家族の精神的な支えがとても大切です。妻の具合が悪い時こそ、一緒に病院に付き添うなど、積極的に保護する役割にまわりましょう。
男女とも更年期の真っ只中の場合、ホルモンの関係で判断力も低下しています。一時的な感情で、離婚や別居などの重大な決断は下さない方が賢明と言えます。どうしてもガマンできない場合は、生計は共にしつつ、相手の行動に干渉しないなどのルールを持って、しばらく暮らしてみてはいかがでしょうか。